2020-01-26から1日間の記事一覧
1 鎮痛薬 NSAIDs COXを阻害することによってPG合成を抑制することで解熱鎮痛作用を有するが、PGの抑制は糸球体の輸入細動脈の収縮を起こし、糸球体血流量の低下へとつながる。よって腎前世急性腎不全を引き起こすほか、尿細管壊死の原因となったり、アレル…
はじめに 日本は超高齢化社会であり、高齢化に伴い骨粗鬆症患者は増加の一途をたどっている。現在骨粗鬆症と言われる人は約1300万人と推計されている。骨粗鬆症の問題は脆弱性骨折が増加し、椎体骨折や大腿骨頸部骨折などからQOLの低下、寝たきり、ひいては…
まず抗リウマチ薬は大きく分けて3種類。 リウマチ治療は抗リウマチ薬を中心に必要に応じてNSAIDs、ステロイドをしようする。 DMARDsとは? →disease modified anti rheumatic drugs(疾患修飾性抗リウマチ薬)の略。 csDMARDs:conventional synthetic DMARDs…
はじめに 便秘薬には刺激性下剤としてセンノシドを中心としたアントラキノン系薬剤とビサコジルやピコスルファートナトリウムなどのジフェノール系の2種類があり、非刺激性下剤には浸透圧性下剤(酸化マグネシウム、ラクツロース、ポリエチレングリコール)…
はじめに 現在発売されている胃粘膜保護薬は多種多様でその中でもプロトンポンプインヒビター(PPI)は大きく分けて4つの商品が発売されており、研修医にはなんでもいいからPPI出しといてなどいう上級医、指導医がよくいるものである。確かにガイドライン上…
整腸薬 整腸薬は生菌製剤と耐性乳酸菌製剤の2種類がある。これら製剤の添付文書における効能・効果は生菌製剤は「腸内細菌叢の異常による諸症状の改善」、耐性乳酸菌製剤は「抗生物質、化学療法剤投与時の腸内細菌叢の異常による諸症状の改善」とされている…
はじめに ・PPIの開発は消化性潰瘍の治療とともに進んできた。消化性潰瘍治療の歴史の中で最初に大きなブレイクスルーがあったのはH2受容体拮抗薬(histamine H2-receptor antagonist:H2RA)の開発であった。これにより消化性潰瘍の外科手術の頻度は劇的に…
鎮咳薬・喀痰調整薬とは? あくまで症状改善薬であり病気自体の治療薬ではない。 例えば、細菌性肺炎などにより膿性痰があれば抗菌薬で治療すべきだし、気管支喘息やCOPDであれば慢性呼吸器疾患として特異的な治療を行うべきである。鎮咳薬・喀痰調整はその…
はじめに ・吸入ステロイド薬は気管支喘息やACO患者では治療の基本となる薬剤である。ICSをどう使い分けるか、どの吸入器具を選択するかも大事である。そのため治療奏功を期待するにはアドヒアランスの問題をクリアすることが必要条件となる。つまり喘息治療…
ポイント ・鎮咳薬と喀痰調整薬は対症療法であり、咳嗽と喀痰に対する治療の大前提は症状の背景にある疾患に対する治療である ・喀痰は機動分泌が亢進している病態の存在を示唆するため湿性咳嗽の対症療法は喀痰調整薬であり、原則として鎮咳薬を投与しない…
はじめに ・気管支拡張薬はβ2刺激薬、抗コリン薬、キサンチン誘導体の3系統 ・気管支喘息やCOPDに対して気管支を拡張する目的に使用される ・効果と副作用の観点から内服よりも吸入薬が推奨されており適切な吸入器デバイスを選択すべし β2刺激薬 ・β2刺…
(Asthma and COPD Overlap:ACO)とは? まずは気管支喘息とCOPDのそれぞれの病態についてまとめる。 ・気管支喘息は「気道の慢性炎症を本態とし、臨床症状として変動性をもった気道狭窄(喘鳴、呼吸困難)や咳で特徴づけられる疾患」 ・COPDは「タバコ煙を…
ポイント ・抗凝固薬の適応疾患 ・心房細動に対する使い分け ・中等度以上のMSや人工弁置換術後の抗凝固薬はワルファリンを はじめに 抗凝固薬の適応疾患は大きく分けると心房細動の血栓塞栓症の一次または二次予防、血栓塞栓症(DVT、PE)の一次予防、治療…
同効薬の使い方 降圧薬について はじめに ・日本において高血圧有病者数は2010年時点で4300万人と言われている。 ・高血圧は脳卒中、心筋梗塞といった心血管疾患のリスクであることは明らか。 ・まずは運動、食事療法だがそれでも改善ない場合は内服加療…
はじめに 循環器領域では急性期・慢性期共に病態に応じた薬剤選択が患者の転機改善に寄与する。近年高齢化により慢性腎臓病や動脈硬化疾患が並存する患者が多くここに応じた使い分けが必要である。また内服は長期間に必要となる場合が多くアドヒアランスの問…
はじめに ・気持ちのつらさとは精神的苦痛に関する幅広い概念。 ・不安は不確実な脅威に対する心理反応である。がん患者の具体的な不安の内容として死への恐怖、今後の生活への不安、自信・生きがいの喪失、些細な体調変化をがんの進行と捉えてしまうなどあ…