SLRテスト・Laseque徴候・Kernig徴候・Mingazzini徴候について似すぎてて分からないのでまとめてみた
下肢の身体診察でよく出てくるこの4つの検査。
調べたところサイトによってはSLRテストとLaseque徴候は同じということが書かれていたり、あるサイトでは違うと書かれていたり書く人によっても解釈が異なるように感じる。これがこれらを混同させる要因なのではないかと思われる。そこで今回はこれら4つについてしっかりとまとめたいと思う。
Straight Leg Raising test(SLRテスト)
目的:坐骨神経痛を誘発するテスト
手技:足をまっすぐあげるのみ。坐骨神経(第5腰椎神経根、第1仙骨神経根)の神経根症状が誘発されるかを確認します
Laseque徴候
目的:坐骨神経痛を誘発するテスト つまりSLRテストと目的は同じ。手技が若干違うのみ。
手技:二つのセグメントがある。まず一つ目はSLRテストと同じ。そして2つ目は患肢をベッドの上に戻し、膝関節と股関を屈曲させ臀部筋の圧迫を除いていく。このとき疼痛の軽減が得られればラセーグ徴候陽性と判断します。
Kernig徴候
手技:仰臥位で股関節・膝関節を 90 度屈曲位とし、膝関節を伸展させていって疼痛のため伸展制限が生じるものを陽性と判断します。
Mingazzini徴候
目的:軽度の麻痺などのスクリーニング
手技:仰臥位で股関節・膝関節を90度屈曲位とし、被検者は閉眼し検者はその保持をやめてその体勢を保持できるか観察する。
おまけ
下肢Barre
目的:軽度の麻痺などのスクリーニング
手技:伏臥位で膝関節45度としてその体勢を維持できるか観察する。