乳児健診 3〜4ヶ月編
乳児健診 3〜4ヶ月編
はじめに:早産の場合ワクチンは出生日を基準に接種を行うが、成長・発達については出産予定日を基準に判断する。そのほかに新生児仮死や慢性肺疾患、未熟児網膜症の存在などが発達は成長に影響を及ぼすことがあるので確認する。
保護者に聴取する内容
・音に反応するか
・追視するか
・首がすわるか
・栄養方法
・排尿・排便の頻度
・困っていることや疑問点の有無
診察内容(カルテテンプレート)
・呼吸音 ・心雑音の有無
・腹部:肝脾を触知するか 頸部、大泉門の触診
・口腔内(舌圧子を用いて)
・股関節の開排制限
・オムツ内(明らかなヘルニアがないか、陰嚢所見、臀部に瘻孔などないか)
・引き起こし反射 ・立てるか? ・腹臥位で首をあげるか
見落としてはいけないポイント
・体重増加不全(20g/day未満) およそ3ヶ月では6kg程度とされている
・難聴(音に反応するか)
・視力異常(追視をするか)
・心雑音がないか
・腹部:ヘルニアがないか
・外陰部:停留精巣、陰嚢水腫、陰唇癒合などないか
・股関節:開排制限がないか
心配のいらない所見
・上皮性真珠腫:口蓋正中部や歯肉にみられる白い隆起。自然消退する。
・蒙古斑:学童期までに自然消退する。
・中心性紅斑:サーモンパッチやウンナ母斑:幼児期に自然消退する。